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中国卓球なぜ強い?理由を英才教育の歴史や練習方法から考察

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リオ五輪においても圧倒的な強さを見せつけた中国卓球。

日本人選手の躍進はもちろん、なぜここまで中国が強いのか等、リオ五輪を通じて卓球に興味をもった方も多かったのではないでしょうか。

そして中国は今、日本を最大の強敵として警戒感を抱き始めているのだとか。

そんな注目の卓球の歴史や英才教育・練習方法から中国の強さの秘密までリサーチしました。

卓球の見方・楽しみ方がまた少し変わるかもしれませんよ。

 

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意外と知らない卓球の歴史

当然、卓球発祥の地は中国かなと思いましたが、意外にもイギリスで誕生しています。

 

19世紀のイギリスでテニス選手たちが、雨のため室内テーブルで打ち合って練習したのが始まりといわれています。それからディナー後の娯楽として、上流階級の貴族たちが遊ぶようになりました。

 

引用元:卓球の歴史について

 

雨の日の貴族の遊びだったんですね。確かに他のスポーツに比べて少し上品な気もします。ディナー後であっても気軽に出来るのが受けたのでしょう。

日本でも温泉や宿泊施設にあるとテンション上がりますよね(笑)

 

では、中国で卓球が普及したのは何故なのか?

それは中国が建国された1949年に遡ります。建国と同時に国技と定め、国家プロジェクトとして選手を養成するシステムを導入したのです。

 

1949年に中華人民共和国が建国され、指導者が目をつけたのが卓球でした。卓球を国技と定め、卓球レッスンには最新技術を数多く導入します。国家が選手を養成するシステムが完成すると(中略)中国は常に上位を占めています。

 

引用元:卓球の歴史について

 

これは、当時日本勢が卓球で躍進していたことも関係あるようです。

1938年での国際大会において日本選手が当時世界1位を相手に互角の戦いを見せ、1952年の世界選手権では日本勢が7種目中4種目で優勝しました。

 

当時、日本は卓球大国だったんですね。

そこで、日本に負けてなるものかと、中国は国家プロジェクトして立ち上げたということも一説にはあるようです。


中国の強さと英才教育の秘密

他を寄せ付けない強さを誇っている卓球王国中国。

リオ五輪においては、男子女子のシングルス・団体の全てにおいて中国選手が金メダルを独占。これはリオに始まったことではなく、少なくともここ20年以上は卓球は中国のお家芸となっています。

 

更に注目すべきは、他のシンガポールやドイツのメダル獲得選手の多くは中国から帰化した選手なんですよね。

中国では代表になれないから、帰化してメダルを獲得するという、中国の層の凄まじい厚さが伺えます。

 

強さの秘密は、やはり先にあげた国をあげた選手を養成するシステムの存在でしょう。

卓球の素質があるのかを両親や祖父母まで遡って入念に調べて、英才教育を施す選手を選抜していくそうです。

ジャマイカでの陸上競技選手を強化するシステムに近いものがありますね。

 

そして中国の人口は13億人で日本の約13倍ですから、そこからエリートを選抜して育てれば、凄い選手が生まれるのは必然なのかもしれません。 母集団の数が違いすぎます。

 

また中国では強ければ、小学生の年齢でもプロ並みの報酬が発生します。これでは力の入れ方がやはり変わってきますよね。日本ではどうしても優秀な素質をもった選手は人気のサッカーや野球に行ってしまう印象があります。

全員が全員そんな考えは持っていないと思いますが、やはりその方が少なくとも日本においては、将来的にお金が稼げる可能性が高いですからね。モデルケースがあった方が、目標を立てやすいのは事実でしょう。

 

日本でもサッカーの本田選手や野球の大谷選手がもし小学生から卓球をやっていたら、中国にも勝てるのかもと一瞬思ってしまいましたが、スポーツとの相性があるのでそれは分かりませんね(笑)

 

個人的な感想としてはリオ五輪で銀メダルと銅メダルを獲得した水谷選手にはかなわないかな。彼は本当に強くてカッコよかった!!!

 

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練習方法について

日本人と中国人って生まれつきの体格等はそう大差なさそうですので、その両者で差が出るのは、やはり練習方法の違いにあるではないかと思いました。

 

調べてみると、やはり練習方法にも過去から大きな違いがあったようです。

 

日本が根性論、精神論で練習をしてきた中で、中国は科学的根拠に基づき練習をしてきたのです。日本でおこなう練習は、フォームチェック、素振り、長時間のラリーです。

しかし、中国ではこれらの練習はほとんどおこないません。どの練習も統計的・科学的に導かれた強くなるための練習なのです。

 

引用元:殻を突き破る中国卓球の練習方法

 

流石は国家的なプロジェクトで卓球選手を育成している中国。根性論・精神論はほとんど行わず、その全てが統計的・科学的に導かれた練習なのだそうです。

 

元世界王者の日本人卓球選手、故荻村伊智朗氏は以下の名言を残されています。

 

「卓球とは100メートルを全力疾走しながらチェスを指すようなもの」

 

卓球をチェスに例えるのは非常に面白い表現だと思いました。

チェスといえば、頭脳や技術・経験がものを言うゲームですから、やはり卓球も技術がものを言うスポーツなのでしょう。

そこには統計的・科学的な要素というのが重要になってくるのだと思います。

統計的な要素はやはり研究実績がある国の方がデータをもっていますから、中国はそういった理由からも有利なのでしょうね。

 

ただ、そんな圧倒的な強さを誇る中国ですが最近では少し状況も変化してきているようです。

 

リオ五輪でメダルを獲得した水谷選手や福原選手を初めとした日本の有力選手の多くは積極的に中国にいって練習しています。中国の練習メニューを取り入れているわけですね。そして着実に結果も残しています。

 

そんな状況をみた中国のメディアは以下のように、日本選手の台頭に脅威と警戒感を抱いています。

 

中国メディアによると(中略)現在、中国代表の女子コーチを務める孔令輝氏は、「日本チームはすでに中国卓球界にとって一番の強敵になっている」と述べ、日本選手の台頭に警戒感を示している。

 

引用元:中国が日本卓球界に警戒感「一番の強敵になっている」 - ライブドアニュース

 

リオ五輪の日本人選手の活躍に興奮した人も多いのではないでしょうか。

メダル獲得はもちろん、世界ランク1位が相手であっても決してストレート負けではなかったですからね。

東京五輪での金メダルは本当にあるかもしれません。今から4年後が待ち遠しいです!


まとめ

リオ五輪においてもメダルを独占した中国卓球。

その強さの秘密は国をあげた育成プロジェクトと練習方法によるところが大きいようです。

しかし最近では中国の最大の強敵は日本で、警戒感を抱き始めているのだとか。

確かにリオ五輪での日本人選手の躍進は目覚ましいものがありましたし、人気・実力共に注目度は益々あがってきています。

東京五輪では金メダルも夢ではないかもしれませんね。卓球はこれから益々要チェックです!