2016アメリカ大統領選の日程はいつ?為替・株価への影響予想も
いよいよ2016年大統領選も大詰めを迎えております。
直前まで激しい攻防を繰り広げていて、結果が出るまでトランプ候補かヒラリー・クリントン候補か、全く分からない大注目の選挙になっています。
そんな2016年アメリカ大統領選挙について、日程やスケジュールから為替・株価への影響予想まで調査しました。日本時間についても、しっかり確認しておきましょう。
ちなみに日程の決まり方なども日本と違っていて、知っているだけで、ちょとした豆知識としても使えますよ。
日本の今後を占う上でも、非常に重要な選挙となりますので、要チェックです!
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2016アメリカ大統領選の日程と日本時間
2016年の大統領選は11月8日(火)です。
日本時間では11月9日(水)に確定見込みです。
日本時間の11月8日(火)夜から投票が開始され、早ければ大体の結果が昼頃に明らかとなり、11月9日(水)夕方には確定する見込みです。接戦ですと、11月9日(水)夜まで決着がでないこともありえますから、当日は要チェックですね。
なんて中途半端な日程なんだろうと思いますよね。私はそう思いました(笑)
しかし、この日程は厳格に決められた日なんです。
解説すると、大統領選は夏季オリンピックの開催される年の「11月の第1月曜日の次の火曜日」というルールになっているんですね。
あまり意識した方も少ないと思いますが、振り返ってみると必ず大統領選のあった年は夏季オリンピックが開催されているはずです。
オバマ大統領のときの大統領選は2008年でしたね。ちょうど北京五輪が開催された年でした。通常、大統領は1期4年で2期行いますので、8年前の2008年になるんですね。
また「11月」、そして「火曜日」と決まっているのも、色々所説はあるようですが理由がありました。
まず「11月」となった理由ですが、11月は季節的に農業ができないシーズンなので、必然的に時間的な余裕が生まれるので投票率もアップするだろうと期待したものです。
そして「火曜日」になった理由も同様に、なるだけ忙しくない曜日ということで設定されています。
以下の曜日は忙しいので、消去法で残った火曜と水曜の中から選んだ、という説が有力なんだとか。
日曜:教会で忙しい
月曜:週初めで忙しい
木曜:イギリスの投票日と重なる
金曜:週末で忙しい
土曜:家族サービスで忙しい
日本だと選挙の日って必ず「日曜」に行われていますし、「火曜」だったら仕事で忙しい、となって投票率が激減する気がしますよね。
アメリカでは選挙における注目度や重要度が異なるのでしょう。こうして投票日一つとってみても文化的な違いがあった面白いですね。
今後のスケジュール
大統領選後のスケジュールですが、概ね以下のようになっています。
<2016年>
11月8日:一般有権者による投票および開票
12月中旬:選挙人による投票
<2017年>
1月上旬:大統領および副大統領当選者が正式決定
1月20日:大統領就任式
実際に大統領に就任するのは2017年の1月20日なんですね。
決定してから、約2か月程度就任までには時間があります。その間に副大統領等が決まっていきます。準備期間という位置づけなのでしょう。
そして気になるのが12月中旬に行われる「選挙人による投票」です。
「あれ、11月で決定するんじゃないの?」と思われた方も多いと思います。
少しややこしいのですが、11月8日で選挙しているのは「大統領」ではなく、「大統領選挙人」を選挙しているんです。
そして一般選挙で当選した「大統領選挙人」が12月に投票してアメリカ大統領が決定するという流れになります。
ただし、大統領選挙人は一般選挙で選ばれた時点でどの候補者に投票するかは決まっているので、完全に形式的な選挙になります。
11月8日の選挙で実質的には決まっているんですね。
なぜ、こんな面倒なことになっているのかというと昔からの名残のようです。
昔は交通手段等が発達していなかったので、短時間に一気に投票結果を集計することが出来ず、大統領選挙人に投票を託す形の2段階で行われていたのです。
でも、今は当然通信手段も発達しており、集計するのもそんなに時間がかかりませんから、この形式的な選挙を改めようという声も挙がっているようですよ。
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為替や株価の予想
そんな注目の大統領選挙ですが、金融市場への行方にも注目が集まっています。
特に、トランプ大統領になった場合のマーケットインパクトが大きいだろう、と予想するエコノミストが多いようです。
まず為替ですが、トランプ大統領になった場合、急激な円高に動くだろうと予想します。
トランプ氏は日本の円安誘導政策に対して非常に批判的なためです。
また、トランプ大統領となった場合、不確定要素が強いため、リスク回避的な動きで円高となる傾向も一層強くなることでしょう。
そして円高となった場合には、日本の株価は下落することが予想されます。
トランプ候補は日米安全保障体制は不公平な制度だという趣旨のコメントを残しており、日本の安全保障リスクが高まり、海外投資家が日本から資金を引き上げるのではないか、という意見が出ているからです。
加えて、円高になると当然にして輸出企業の業績が悪化しますから、そういった意味でも日本の株価下落は避けられないでしょう。
一方で、ヒラリー・クリントン氏が大統領になった場合のマーケットへの影響は小さいのではというのが大方の予想です。
結局は、オバマ現大統領の政策を踏襲した形の現実的な政策運営になるだろうとの思惑があるからです。
あまり現状と変わらないだろう、ということですね。
最後にエコノミストの予想が載っているサイトも紹介しますね。
(参考)http://mainichi.jp/articles/20161103/ddm/008/030/098000c
どの方も、トランプ氏が大統領となった場合には、円高・株安を予想していることが分かると思います。
<追記>
最新の情報においては、やはりヒラリー・クリントン候補が優勢のようですね。
下記サイトでも紹介されているように、15%程度しかトランプ候補が大統領となる可能性はないようです。
(参考)オピニオン:米大統領選後はドル安と新興国株高へ=居林通氏 | ロイター
またこちらのサイトでも紹介されていますが、どちらに転んでも円高ドル安というトレンドになりそう、と予想しているエコノミストは多いみたいです。
ただ、マーケットだけは生き物と同じで分からないですからね、しっかり注視していきましょう。
まとめ
2016年大統領選挙は11月8日(火)に開催されます。開催日程は、例年11月の第1月曜日の次の火曜日と決まっています。
正式に大統領就任となるのは2017年1月20日です。
金融市場のインパクトという意味では、トランプ候補が大統領となった場合の影響が大きいとの見方が太宗です。
もしトランプ大統領が誕生した場合、円高・株安となることが予想されます。
いつになく大注目の大統領選挙。今後の日本を考える上でも非常に重要なイベントとなることでしょう。注目しましょう!
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